今回は、磁気除去のお話です。
加工品が磁気を帯びてしまうことがあります。
それは、平面研磨などをした時に起こることが多いです。
平面研磨は、テーブルが電磁石になっていて、
そこに研磨したい製品を乗せて、
製品の面を平らにする加工です。
研磨してもらうとこんな感じになります。
角は、ピン角で、面は凸凹がなくなり、
まっ平らです。
長時間電磁石にくっついているので、
外した後も製品が磁気を帯びてしまいます。
こんな感じです。
平ワッシャーがくっついちゃうくらいの磁力があります。
こうなると、今回の製品は刃物なんですが、鉄の材料を切断した際に、
切り粉などが刃にくっついちゃうんです。
ちょっと、それは、よろしくない感じです(>_<)
そこで、登場したのが、磁力除去機です。
研磨屋さんまで行って借りてきました。
コンセントがついていて、電源を入れると準備OKなんです。
後は、製品を左から右へスライドさせるだけ。
電源オンにして、製品を左のテーブルの上に置く。
左から右へ製品を移動させる。
ちょうど製品が左と右のテーブルにまたがると、
すごい磁力を感じます。
なかば無理やり製品を右テーブルへ移動。
そうすると、不思議ですが磁力が除去されちゃいます。
ワッシャーを近づけてもくっつきません。
磁力除去機によっては、製品を左から右へ送った後、
右から左へもどすものもあるようです。
ネットでも購入できるみたいですね。
値段はピンキリですが、これぐらいで安いほうなんですね。
理研計測器製作所 RD-1 脱磁器 テーブル長さ:190mm |